日本人の英語 Engrish 2015 4 19

 日本人の英語は、何が問題か。
それは、上品な英語を使えないことである。
 世界中から、「日本人は、礼儀正しい」と言われるが、
日本人の使う英語は、礼儀正しいと言えないどころか、
はっきり言って「失礼な英語」が多々あると思います。
 たとえば、学校では、
「理由を聞くときは、Why + 疑問文を使う」と習ったかもしれません。
 具体的には、「Why did you come to Japan?」と教わったでしょう。
この英語は、大いに問題があります。
 これでは、相手に、警察官が被疑者に尋問をしているような印象を与えてしまいます。
日本語に訳すると、「どうして日本に来たのか。理由を言いなさい」という感じです。
 もちろん、入国管理の担当官が、不法入国が疑われる人に理由を聞くならば、
「Why did you come to Japan?」という表現でよいでしょう。
 正しくは、どう聞けばよいのでしょうか。
相手に理由を聞くならば、もっと婉曲的な聞き方をすべきです。
「What brought you to Japan?」ならば、相手に対して失礼にならないでしょう。
 東京オリンピックは、2020年開催です。
それまでには、上品な英語を使えるようにしましょう。

書名 もしもネイティブが中学英語を教えたら
著者 デイビッド・セイン  アスコム

 この本から気になる日本人の英語を引用していきましょう。
「I want something to drink.」
 これは、大変、失礼な言い方です。
主人が召使に言うならば、これでも問題ありません。
日本語に訳すると、「私は何か飲み物がほしい。だから持ってこい」というような感じでしょう。
 正しくは、謙虚な感じを出して、
「I'd like something to drink.」という表現にします。
日本語に訳すると、「何か飲み物がほしいのですが・・・・・」となります。
 ついでに、ネイティブに嫌われる英語をこの本から引用しましょう。
「I was sad when I heard the news.」
 この英語は、中学校では、よく教えている英語ですが、
何か変な英語で、あまり使われません。
人工知能を持ったコンピューターならば、こういう英語を使うかもしれません。
 このような表現は、ネイティブが嫌う、くどくどしい英語と言えるでしょう。
正しくは、「The news made me sad.」です。
実に、自然な英語になりました。
これならば、ネイティブにも好かれる英語です。
 2020年の東京オリンピックまで、まだ十分な時間があります。
それまでに、上品な英語を使えるようにしましょう。
何しろ、日本は「おもてなし(Omotenashi)」国家だからです。
(注)
 「English」を「Engrish」と書くと、
俗語で、「日本人の英語」という意味になります。
【語源】日本人は一般にRとLの区別が苦手(必ずしも冷笑的でない)
(「英辞郎」(アルク社)から引用)



























































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